Panasonic DVD-RP91
DVD-RP91とは?
Panasonicの中級プログレッシブDVDプレーヤである。価格が5万円程度なので
中級扱いされるが、機能的にはかなりてんこもりで圧倒的なコストパフォーマ
ンスを誇る機種といえよう。
プログレッシブ機能
VW11HTにはコンポーネント端子で接続している。VW11HT側にはシネマモーショ
ンと呼ばれるフィルム素材判定2-3プルダウン機能が付いているのでプログレッ
シブ機能がなくても困らないのであるが、DVD-RP91側でプログレッシブ機能を
有効にするとさまざまな画質調整が行えるというメリットがある。
プログレッシブ機能を使った時のみに使える画質調整には垂直方向のシャープ
ネスなどがある。また映像DACの解像度はインターレース時は54MHz/10bitなの
に対してプログレッシブ時は54MHz/12bitなので階調表現が豊かになるようだ。
ビデオ素材のプログレッシブ化は苦手なようでソースによってはコーミングが
目に付く場合もある。この場合には前面パネルの切り替えボタンでインターレー
スモードにすることによって解消できる。
DVDオーディオ
CDの44KHz/16bit/2chに対して標本化周波数88.1/96/192kHzになり、ビット数
が16/20/24bit、さらにチャンネル数が最大6ch(5.1ch)まで対応する新世代オー
ディオフォーマット。
現状は殆どソフトが出ていな状況であまり期待していなかったが、試しにDVD
オーディオディスクを買って聞いてみたらCDとのあまりの違いに唖然としてし
まった。オーディオ系は全くのローエンドにもかかわらず非常に解像度の高い
音が得られる。これは24bit化によるところが多いのではと思っている。超高
域まで再生出来るシステムで聞いたらさらに凄いことになりそうな予感。
DVDオーディオを楽しむにアンプとの接続がいくつかの方法がある。
- アナログ5.1ch接続
現在のところマルチチャンネルをデジタル伝送する規格が定まっていない
のでアンプのアナログ5.1ch入力に6本のケーブルで繋ぐことになる。
ケーブルの本数が多くなって配線がめんどくさい。
しかし、きちんとマルチチャンネル向けにトラックダウンされたソースだと
非常に素晴らしい音場が得られるので是非一度体験されることをお勧めする。
- アナログ2ch接続
マルチチャンネルしてない場合やピュア2ch指向の場合には5.1chを2chに
トラックダウンする機能があるので2chでも問題なく聞くことができる。
- デジタル2ch接続
DTSやDolbyDigitalなどをAVアンプ側でデコードしている場合はデジタル
接続が一般的だと思われるが、アナログ2chダウンコンバート同様にデジタル
でも出力できる。ただし192KHzソースや著作権保護でダウンコンバート禁止し
ているソースの場合にはデジタル出力不可なので要注意。
Digital Remaster
CD再生においても高音質化するDigital Remasterという機能が付いている。標
本化周波数を44.1KHzから88.2KHzにアップサンプリングする技術で、その際に
超高域成分を付け加えるのがウリのようだ。どういうアルゴリズムか不明だが、
ブロック図を見るとCDに含まれる成分から超高域のノイズをボコーダーのよう
な回路で付け加えてるように見える。
実際の効果のほうはいまいち不明。切り替えると音が変わるのは確実だが良く
なったと感じるかどうかはCDによるようだ。オーディオ系をアップグレードす
ると良くなるのかも知れない。
なおアンプ側が88KHzデジタル入力に対応していればデジタル出力でもこの機
能は使えるので有効である。
DVD-RAM再生機能
DVD-RAM録画機がないので使うことはないが、知り合いが持って来たDVD-RAMディ
スクの再生ができることは確認。
2002/5/27